開催の御挨拶

開催地の夕張の映画祭の歴史は、1989年、当時の竹下登内閣の<ふるさと創生資金>の1億円を元手に、 <ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭>として中田鉄治夕張市長の肝いりではじまりました。 (その後、夕張市の財政破綻前の2006年までの17年間開催されました。)

 1999年の10周年をむかえるにあたり、映画祭の名称も、<ゆうばり国際ファンタスティック映画祭>として あらためられ、その10周年特別協賛企画として当時の大学生のクラブやサークルの連盟であるJCF日本サーク ル連盟(JAPAN CIRCLE FEDERATION)に学生映画祭の開催の打診があり、それをうけて 第一回JCF学生映画祭が、 <ゆうばり国際ファンタスティック映画祭>特別協賛企画として1999年開催されました。 当・夕張映画祭2012は、このJCF学生映画祭が発展した映画祭です。

 JCF学生映画祭は、第一回開催以降、<次代を担う若者の発掘と育成>をテーマに2001年までの 3年に亘りゆうばり国際ファンタスティック映画祭の協賛企画として夕張市で開催致し、第4回目から第7回は 夕張の地を離れ、第4回沖縄(那覇市共催)、第5回東京(お台場/大江戸温泉内)、第6回愛知 (愛知万博公式イベント)、第7回東京(東京国立博物館内)と、地方と東京の交互開催を行って参りました。

 第7回開催中の2006年秋に、夕張市の財政破綻とゆうばり国際ファンタスティック映画祭の中止のニュース を聞き、JCF学生映画祭のOBと、学生の有志により<映画を通じて夕張の方々にエールをおくろう!>と夕張の地で、 2007年2月に<夕張国際学生映画祭2007>を開催しました。

 続く翌年、地元で中止された映画祭と全く同名の映画祭が地元のNPO法人によって、開催されることになり 連携等を模索しましたが、その運営方法に疑問点が多く、ゆうばり観光協会と共催で独自に<夕張国際学生 映画祭2008>を開催致しました。ここで、地域活性化における大きな問題を垣間見ることになりました。

 2010年から、「夕張映画祭2010」として学生の枠をこえて一般の映画祭として、招待作品の上映や音楽コンサート等、 フォーラムなどのイベントを開催致し、昨年の<夕張映画祭2011>のおいては、一般社団法人日中アニメ産業連合会と 共催で<COOLJAPAN×COOLCHINA>をテーマに、アニメ、マンガ、ゲームのACG分野で日中の文化交流を行い、夕張市では 日本初となる、中国最大のヒットアニメ<喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン) >の特別招待上映や中国アニメの 上映や中国漫画のアワードを開催し中国湖南省長沙市や、京都、東京、鳥取で関連イベントを開催致しました。

 

 本年は、日中友好40周年を記念して、昨年のテーマである<COOLJAPAN×COOLCHINA>を踏襲し、エンタテイメントに おける日中の文化交流に少しでも寄与できればと考えております。                              

夕張映画祭2012実行委員長 下田泰也
一般社団法人日中アニメ産業連合会 理事長 中川幸司
中日動漫産業連合会 理事長 林 恵春